民法研究会

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令和元年度

第4回民法研究会

日時 7月25日(木) 午後3時 
場所 東北大学 法学部棟 3階 大会議室
報告者 関 俊彦氏(東北大学名誉教授)
報告内容 報告テーマ

「有責配偶者の離婚請求」
報告要旨
民法770条の解釈論としては消極的破綻主義を正当と考える。今まで論じられていない根拠として、①憲法24条2項による被告の尊厳の保護、②1987年の最高裁の三要件判決以降生じている、ハラスメントに敏感な社会の登場がある。しかし、消極説によっても有責配偶者の離婚請求が全く認容されないことはない。原告は有責性を軽減・解消する言動をとることによって無責者対無責者の争いに持ち込めば、5号によって判断される段階になるから、積極的破綻主義が強調するような離婚の自由が認められて離婚が認容される可能性がある。原告は「踏んだり蹴ったりしておりません。踏んだりしましたが、その後始末はしましたので蹴ったりさせてください」と主張することになる。